共感覚の持ち主にオススメの英語学習法とVARKスタイル

共感覚(シナスタジア)という言葉がある。

1つの感覚の刺激によって、別の知覚が不随意的に起こってしまう現象ことだ。

「視・聴・嗅・味・触」という人間の「5感」は、「光→視覚」や「音→聴覚」みたいに刺激の要素と感覚が決まっている。一方この「共感覚」を持っていると、文字に色が見えたり(色字)、音に色を感じてしまったり(色聴)するんだ。

ワタクシ琴音も小さな頃からこの感覚を持っていて、26歳になった今でも「水曜日」は「ピンク」で、「金曜日」は「青」に見える。

アルファベットの「E」はラベンダー色で、今にもピーターラビットが駆け回りそうな庭園が脳内をジャックする。

ベトナムの「ホーチミン」を住みやすそうだと感じるのは「(雰囲気が)黄緑色で安心する」からだ。

↓かつては、ちょうどこんな感じ。

さて「共感覚」は記憶との結びつきが強いらしいけれど、「覚える系」の作業の中で私が苦労した一つは、英単語の暗記だった。というのも、共感覚を強烈に意識していたのが小〜中学校にかけてだったから。

今でもハッキリと覚えているのは、中学1年生の「曜日」の単元。先生が、こんな感じのカラフルなカードを取り出した。

認定教科書の参考資料とは別に、授業が楽しくなるようにと、先生が独自に作成くれていたものだった。

パッと見はごく普通のフラッシュカードなんだけど、「共感覚」持ちの私にとっては、ある意味修行だった。

例えば、先生が「水曜日」のカードを手に取った時。

あれ、ピンクじゃない…。

「水曜日」という日本語は「ピンク色」に見える。「曜日」に関しては、それは英語でも変わらない。はずなんだけど、オレンジ??

そんなこんなでクラスが発音練習をしている最中も、「水曜日」=「Wednesday」という抑えるべきポイントとは全く関連性のないところで気を取られてしまった。

案の定、定期テストで「水曜日」を英語にせよと言われた時は「確かピンクじゃなくてオレンジだったな」という記憶に足を引っ張られた。周りの友だちが呪文のように唱えていた「ウェドネスデーイ」というスペルも、思い出せなかった。で、放課後居残りテスト。脳の信号回路は「日本語の曜日」と「色」を結びつけていただけで、求められている「日本語の曜日」と「英語の曜日」のリンクはできていなかったんだ。

共感覚の持ち主にオススメする英語学習法

こんな感じで色字の傾向が強いので、残念ながら文字(スペル)の短期記憶に頼ったフラッシュカードは向いていなかった。文字を「色」というイメージ信号で覚えてしまうので、いつも肩を落とす羽目になるのね…。

でも、こんな私にも今までヒットした英語学習法があった。

それが、海外ドラマや映画のようなストーリーテリング系のコンテンツだ。

なぜなら。

単純な文字記憶ではないので、余計な感覚に疑問を抱かずに実践的な英語を学べるから。

例えば「デンジャラス・マインド/卒業の日まで(Dangerous Minds)」という好きなアメリカ映画をあげよう。貧困や殺人などの社会問題に蝕まれた、カリフォルニアの荒廃した高校に通う生徒たちと、彼らに救いを差し伸べようと奮闘する女性教師の物語なんだけど。

映画の序盤、荒れ狂ったクラスのギャングたちが、授業を進めようとする教師にオラつくシーンがある。

ココにいたくているんじゃねーんだよ。真面目な授業とかふざけんなよ。We don’t have a choice(俺たちに選択肢なんてねーんだからよ!)

自分たちを取り巻く社会の歪みから抜け出す術を知らない生徒たち。学習机にスニーカー乗っけてのけぞりながら、教師を嘲笑っていた。

私の共感覚に結びついているのは、この後のシーンだ。

今この時、この教室に残るのか。それとも銃で人を打ち殺すのか。全てあなたたち次第よ。「選択肢(your choice)」がないとか言って犠牲者ぶるんじゃないわよ!!

教師がブチ切れたのだ。

わーぉ、カッコいい!

授業じゃないから「なぜ茶色?!」と問う必要がないし、その単語が生活の中でどう使われるべきなのかもわかるので、一石二鳥だった。ちなみにこのインパクトが強くて、今でも中学生で習った「choice」という単語を見ると「茶色」や「黄土色」という色彩と共に、女性教師のセリフまで正確に蘇ってくる。

それからもう一つ。

同じ色の単語や表現とリンクできるので記憶に残りやすいから。

先述した通り「choice」は茶色とか黄土色をしている。

厳密に言えば「c」は黄色で、実は「h」単体だと薄水色なんだけど、アルファベットが集まると大抵ごちゃってマーブル色みたいになる。

で、脳の海馬が「choice」という記憶を刺激すると、同じ色をしている情景と単語がドバァっと浮かんでくるんだ。

国境を越える移民たち(Source: CNN reporter describes chaos amid the caravan
  • Confidence(自信)
  • Visa application(ビザ申請)
  • Insurance(保険)

例えば、国境を陸路で越えるという行動や上記の英単語は、「choice」と同じ色をしている。海外ドラマや映画を見ていると、何の脈絡もないこうした記憶網みたいなのが雁字搦めになって、新出単語も「色のイメージ」で覚えやすい。

とは言えコレで英語が得意・不得意に関わっているかと言えば、また別の話なんだけどね。汗

大学生になっても、映画「タイタニック(字幕あり)」が全くわからず開始10分で撃沈したわ。その後ドラマ「フルハウス(字幕あり)」に挑戦するも笑いのツボが理解できずエピソード1で挫折し、結果「0歳児にもウケてるんだから」という闇雲な理由でディズニー映画に走った。初心者にもわかりやすい発音と表現が使われていて、これはアタリだったな。

自分の記憶方法を知るVA(R)Kラーニング・スタイル

英語やドラマを英語学習教材とするこの方法だけど、やっぱり実際に自分に向いていると確信を持てたのは、大学生活も後半になってからだった。それまでは「数撃ちゃアタる」方式で、色々手出ししていた気がする。

以前は「自分にどんな勉強法が合ってるか(≒自分はどうやって物事を記憶しているのか)」を知らずにいたからなぁ…。

そんな英語学習迷走時代が長く続いたんだけど、最後に、自分に適した英語学習法を見つけるのに役立った考え方の一つだったVAK Learning Styleを紹介したい。

VAKとは、それぞれVisual(視覚派)、Audio(聴覚派)、Kinesthetic(体感覚派)こと。どの五感を刺激すればより記憶に繋がるかを表したモデルある。1980年代後半にはニュージーランド人教師であるネイル・フレミングによりRead/ Write(言語感覚派)が追加され、VARKラーニング・スタイル(記憶スタイル)が一般的となった。

Visual(視覚派)さんの場合

視覚から得る情報を好み、かつ自らも情報を可視化したうえで発信しようとするタイプ。物を覚えたり説明する際に、図・グラフに頼ったり、記号を頻繁に利用したり、絵を描いたりする傾向にある。

学習例①)比較表現(比較級・最上級)の単元で、背比べ/ higher, shoter、国土比較/ bigger, smallerなどの差を実際にビジュアル資料で提示する。

学習例②)「スペルも読みも RPG風の語呂合わせで完全暗記!」from 英語びより(共感覚の場合は辛いけど…)

Audio(聴覚派)さんの場合

耳に入ってきた情報に強く、人から聞いたこともよく記憶するタイプ。モノマネ上手や、絶対音感もこの部類に入る。発音の再生率も高い。

学習例①)洋楽や海外ドラマ、映画に触れる。

学習例②)音声で読み上げてくれる単語帳を導入する。 “芝刈り機。A lawn mower.”

Read/Write(言語感覚派)さんの場合

自ら文章を書いたり、まとめたりすることでやる気に繋がるタイプ。記憶するというプロセス自体に価値を置き、言葉の辻褄が合うかどうかにもこだわる。箇条書きを好む傾向もある。

学習例①)辞書を引いて単語の語源を遡る。

学習例②)インプットした学習内容をノートに簡潔にまとめてみる。

Kinesthetic(体感覚派)さんの場合

実際に自分が経験することによって情報がより根強く印象に残るタイプ。手だけを動かすよりも、実体験を通して記憶と結びつける。

学習例①)ドアを開けて/ Open the door、座って/ Sit down、右手を上げて/ Raise your right handなど実際に行ってみる。

学習例②)実際に現地視察をし、植物などを収集する。

VARK全部の要素を持っていて、それか1つに絞れないという方も少なくないと思う。得意とする記憶スタイルを複数持っている人は50〜70%とも言われているし、4つ全ての要素を意識的に使い分けられる人もいるらしい。

もし気になったらチェックしてみてね♪

共感覚持ちの私は「Visual(視覚)」と「Audio(聴覚)」寄りという結果なので、やはりドラマや映画による英語学習が合っていたのかもしれない。

でもまだまだ、英語の勉強を頑張っている途中だ。一緒に、頑張りましょう!

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