
アジアの中でも物価が高いとされるシンガポール。海外就職はしたいけれど、実際に生活をするとなると相当費用がかかるのではないか?という疑問は少なくない。
それに加え「新卒」で「現地採用」となると、一体いくら貯められるのか…。
もはや、ちゃんとした生活を送ることができるのか?
シンガポール就職前は、こうした色々な不安を各方面から耳にした。
結論を言うと、実際にシンガポールで新卒現地就職して2年半働いた結果、毎月しっかりと貯金をすることは可能だった。
だたし家賃などの固定費が高いので、本気で貯めようと思ったらやはり工夫が必要だったのは事実。
そこで、シンガポールの日本人(新卒)現地採用のお財布事情シリーズ第3回目。
今回は節約生活を送るべく実践していた「NG編」をまとめたよ(=・ω・=)
お洒落な外食は控えよう!自炊✖️ホーカー食のハイブリッドで節約
シンガポール現地採用の社会人1年目の月給は30万円ちょっと。毎月の食費に割ける予算は、いくら物価が高いとはいえ5万円くらいが限度だった。
これ以上かさむと、家賃補助などもらえない現地採用という身分で一定額を貯金することは難しくなる。
じゃあもう外食はやめればいっか。
単純な頭の持ち主である私はそう考えていたんだけど、住んでみてわかったことはシンガポールの食生活は「外食か自炊か」という2択で語ることはできないということだった。
何故ならシンガポールの「外食」にはグレードがあり、生活習慣によっては節約魔人にも浪費大王にもなりうるからだ。
出費レベル(★★★):観光地のレストラン&バー/ オシャレ外食

19時という遅めの日没後は「暑すぎず・寒すぎない」というパーフェクトな気候を味方につけているシンガポールでは、退社後のアフター6アクティビティが充実している。
水曜日のレディースナイト(女性だけで飲みに行くとお酒無料・割引)などの特典を利用しない限り、イタリアン・レストランなどでディナー&ワインでも楽しめば、一人1万円は下らない。トリップアドバイザーの紹介店とか、夜景が綺麗なバーなど然り。
日本食屋さんで美味しいお肉や日本酒を堪能しても、一人で5,000円〜1万円は軽くかかってしまう。
そのため頻繁にお洒落な外食をしていると、あっという間に破産する。
出費レベル(★★):オール自炊

それでは!とオール自炊を丸々1ヶ月間やってみた。
朝・昼・晩、全部作ったらどれくらいの食費かかるのか実験してみた結果、わかったことは3つ。
- 外食よりも1万円ほど出費が多くなる(一人分の料理に材料をフルで購入する必要があるから)
- 食材が余ってしまい腐らせる
- 同僚とのランチに参加しないので情報交換ができない
まず、シンガポールの冷蔵庫事情。
日本工業規格(JIS)では「室温が15~30℃において、冷蔵室内を0~10℃の範囲で調整ができること」と定められているらしいんだけど、シンガポールで使っていた冷蔵庫の庫内温度は14℃とかなり高めだった。そのため食材がすぐ腐る。我が家だけでなく、友人宅のコンドも同じ設定だったので、シンガポールのデフォルト設定が高いのかも?
余った大根は数日置いておくとカッピカピのミイラ状態だし、ニンニクもすぐに目が出てくる。牛乳やヨーグルトも、賞味期限が来る前に危うかった時があったな。じゃあ冷凍庫に保存しよう…と思ってもシェアハウスなので全てのスペースを使えるわけではなく。
またランチ弁当を職場に持っていくと自動的に一人飯が多くなってしまい、上司や同僚との会話が減ってしまった。
結果、あまり自炊を持続させるメリットを感じられなかった。
出費レベル(★):ホーカーセンター外食

シンガポール屋台のホーカーセンターは、最も出費を抑えられる方法だ。
麻婆豆腐やチキンライス、スパイスの効いたマトンカレーなど、エスニック料理を気軽に500円くらいで堪能することができる。
これなら貯金できるじゃーんと思ったら安いには理由があって、お金だけでなく、脂質と塩分も溜まっていくという、、、。
油もギットギトだし、栄養素に偏りが生じてしまって健康が心配。ずっとホーカー飯というのも現実味がない。
というわけで。実際にシンガポールに住んで私の出した解決策は↓
自炊とホーカー飯のハイブリッドで節約!
鉄則は「ホーカー飯+生野菜・鉄分・ビタミン」。
ホーカーで買ってきた麻婆豆腐に、スーパーで買ってきたほうれん草とキノコを追加してカサ増ししたり。マーラーの残り汁は取っておいて、Fairpriceで量り売りしているアサリと和えたり。インド料理定番のラッシーにはレモンを追加で沢山絞ったり。
ベースの料理に少し手を加えるだけなので、時短にもなるし無駄な食材も出さない。
具材が余って作りすぎた時は、シェアハウスのメンバーや会社の同僚に声をかけて、一緒に食べるなどしてたよ(=・ω・=)
明治屋とCold Storageの高い食材は避ける!
あくまでも個人の見解だけど……理由は1つ、ズバリ高いから。
明治屋さんとか安心・安全なのはわかってるんだけど、シンガポールにたどり着いてる時点でほぼ全て輸入品だしね。日本酒の試飲フェアがやってる時だけ、一銭も払わずフロア徘徊してた。笑
唯一Cold Storageで買っていたのは「丸ごとチキン」かな。S$6(約480円)くらいで、ニワトリの丸焼きが売ってたりする。だからたまに足を運んでいた。他はオーガニック食品とか、ニュージーランドから直輸入した海鮮類や世界のチーズなど、ちょいとラインナップが高めな印象。
代わりに現地での食料買い込みは、野菜・フルーツ類であればFairpriceかインド人街、ちょっとしたお惣菜はチャイナタウンのPeople’s Park Complex周りの屋台、その他はオーチャードとタンジョンパガーにOPENしたドン・キホーテで済ませていた。
ドン・キホーテの生食材は日本からの直輸入が多くて値が張るけれど、既製品は安値だったと思う。料理さえ面倒な時は、よく祖国懐かしくなる味のオムそばをS$5(約400円)で買ってたな。日本のスーパーと同じく、夕方行けば割引シールが貼られているのよね。お買い得!
それからオーチャードにある高島屋(強力無料Wi-fiあり!)は、海鮮類が意外と安い。
切り身は1,2枚のパックで売られているので、一人暮らしでも食べきれる少量で購入することができる◎鮭の2枚おろしが、これまたS$5(約400円)で手に入った時もあった。片方はその日のうちに味噌焼きにして、もう片方は塩麹に漬けて別の日に食べたりして節約♪
スーツケースに入れて持って帰れないものは買わない!
これは、自分への反省点から強くアドバイスします、ハイ(;▽;)笑
シンガポールには世界各地からの輸入品が多いから、家具も服も雑貨もエスニックで魅力的なものが多いんだけど。ちょっと待てよ、と一旦止まって考えてみてください。
本帰国の時、それ、あなた一人で運べますか?
外国人労働者である私たちはあくまでも一時的に定住しているわけで、いつかは日本に本帰国したり、その後また別の国に移動する可能性が高い。
「迷う理由が値段なら買え、買う理由が値段ならやめておけ」とはよく言われるけど、国内外放流民である我らは荷物の総量を頭のどこかで気にしておく必要がある。
絶対に後で「どうしよう」って悩んで、結局持って帰れず後悔したからね(体験談)。
もしどうしても欲しいものがあるなら、相対的な荷物量が「±0」になるように、不要になったものはCarouselやシンガポールお役立ちフリーマーケットで譲ってしまえば良いかも(=・ω・=)
ちなみに節約だ!貯金だ!とか言いながら、ワタクシ料理に関しては「一味」加える調味料が好きでして。つい柚子胡椒とかハーブ塩とかに手出してしまうので、シンガポールを去る前にTwitterで100万円配った月に行かれる方のように調味料をばら撒いていた。
元祖食べるラー油とも言われている老干媽の「油辣椒(ユラージャオ)」が美味しくって。これ胡麻油で炒めた豆苗にサッとかけると、最高ですよ♪
以上、シンガポールの現地採用で貯金をするための<NG>リストでした。
いつか<OK>というオススメ記事も書こうと思いますので待っててね(=・ω・=)
